$Id: dpw600au.html,v 1.5 2003/09/16 17:23:22 aamine Exp $
購入:2003-07-10
目を付けてた AlphaServer 800 が売れてしまったことに 驚き悲しんだのち、キレて買ってしまったマシン。 これまで買った Alpha マシンの中では最高速。 ……うう、21264 が欲しいなあ。
ちなみに、digital PersonalWorkstation の略は dPW らしい。
CPU | Alpha 21164A (EV56) 600MHz | |
---|---|---|
L3 (B) cache | 4MB | |
メモリ | SDRAM 320MB (registered ECC 128MB × 2、32MB × 2) | |
SCSI controler | Qlogic ISP 1040B (SCSI-3) × 2 | |
HDD | Quantum Viking II (4.5GB) | |
HDD | Quantum Viking II (9.1GB) | |
CD-ROM | ? | |
ネットワーク | DS21143 オンボード | |
グラフィック | Powerstorm 4D51T (digital 21052-AB) | |
拡張スロット | 64bit PCI × 2、32bit PCI × 3、EISA × 3 | |
その他の I/O | シリアル × 2、パラレル × 1、外部 SCSI、USB × 2 |
600au は速いなあ。さすが、 これくらいになるとレスポンスが速くてよろしい。
L3 が最大の 4MB 載ってたのは嬉しい誤算だった。 dPW のメモリは入手しやすい SDRAM だから量が少なくても気にならない。 いずれ最大の 3GB にしてみたいものだ。
SCSI コントローラは豪勢にも ISP 1040B が二つ付いていた。 内部用にオンボードのが一つ、外部用に拡張スロットに刺さってるのが一つ。 これがデフォルトだとしたら凄いな。
HDD は Quantum かあ。Quantum には嫌な思い出しかないな……。 まあどっちにしても中古の HDD なんて信頼できないからいずれ置き換えよう。 ノーマルな Ultra Wide の HDD ならいくらでも安く買えるしね。
問題はやっぱり簡単には買えない CPU・メインボード・L3 キャッシュなんだよな。 その点、このマシンはいずれも最高のが揃ってるので運がよかった。 ああ、あと digital ロゴを始めとして匡体がかなりきれいなのも見逃せない (笑)
買ったマシンはとてもきれいだったが、 dPW の前面のフタはとても壊れやすい。 気を付けて扱わねば。
中身。ちょっとパソコン風にも見えるが、そこはやはり DEC。 非常にメンテナンスしやすい、いい匡体だ。 たいていの部品が外れるようになっている。 また後ろに隱れているメインボードは上下二つに分かれており、 CPU とメモリの付いている上部がいきなり取り出せる。
SRM と ARC がどうとかはもう書き飽きたので省略する。 おれは Alpha NT は使わないので SRM の入るマシンなら即 SRM でケテーイ。
OS は、Linux NetBSD FreeBSD と一通り試してしまったので また Linux を入れることにする。本当は Tru64 UNIX が欲しいんだけどなあ。
Linux ではローダが aboot と milo の二種類あるが、 これは当然のごとく aboot だろう。 ARC とか milo はできるだけ使わないほうが幸せになれる。 また、モニタは空きがないのでシリアルコンソールを使ってインストールする。
はまったこと。
(1) Debian を使ったのだけど、デフォルトだとコンソールがシリアルに出てこない。 カーネルに console=ttyS0 を引数としてわたす必要がある。 aboot を経由して渡すことになるのがややこしい。 CD-ROM からブートすると aboot のメニューでシリアルコンソールを 生かす項目が出てくるので手軽だ。FD は使わないほうがいい。
(2) インストーラが Curses を使ってるのだが、こいつの挙動が怪しい。 入力を受け付けるところでゴミが入ってしまう。 これのせいで root のパスワードの先頭にゴミが入ってしまい、 インストール後ログインできなかった。しかたがないので電源プチで CD-ROM からブートしなおし、手で /etc/shadow のエントリを書き換えた。
これくらいか。 いったんインストールが終わってブートしてしまえばまず問題は起きない。 apt-get しまくるだけだ。 Alpha に慣れてきたせいか、何事もなくすんなりと終わってしまった。